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コラム


医療と暮らし −病院リレーコラム

旬の食材について

2012/2/23の紙面より

 日本人の食事は栄養バランスが良いといわれますが、理由の一つは魚介類を中心とした食生活にあります。私たちの住んでいる日本海側で水揚げされる松葉ガニ(ズワイガニの雄)は、冬の味覚として人気の食材です。私たちの生活と健康を支えてきた食材「カニ」の栄養素を中心にお話したいと思います。

 カニは、良質なたんぱく質を豊富に含んでいます。さらに血圧やコレステロールの低下を促すタウリンや味覚を正常に保つ働きのある亜鉛、免疫力を上げる効果のあるアスタキサンチン(サケやエビなどの赤色の色素成分)なども豊富です。甲羅には食物繊維やカルシウムが豊富に含まれています。しかし脂溶性ビタミンはほとんど含まれていません。

 そこで不足するビタミン類を補い、栄養効果を高めるために、緑黄色野菜や柑橘類、キノコ類、種実類、植物油などを献立に組み入れる必要があります。

 冬野菜には大根や白菜、春菊、ネギ、ブロッコリー、カリフラワーなどがあります。これらはβ−カロテンやビタミンCなどを豊富に含んでいます。特にβ−カロテンやビタミンCには、抗酸化作用やウイルスに対する抵抗力の増強など病気にかかりにくい丈夫な体をつくる働きがあります。

 例えばカニに含まれているアスタキサンチンと冬野菜を組み合わせた鍋料理などは、風邪の予防に効果があるのでお薦めです。また牛乳やマヨネーズとの相性が良いので、ときには洋風のメニューにするなど、使う食材や調理方法に幅を広げて食卓を華やかにしてみてはいかがでしょうか。

 (公立香住病院管理栄養士 寺川明日香)


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